東京23区・東京西部方面エリア版

インタビュー

予防に力を入れているとのことですが

むし歯や歯周病は、原因もわかっており予防法も確立しています。しっかり予防することは、悪くなってから治療を受けるよりも時間的にも経済的にも負担が小さくて済むメリットがあります。歯科医療は進歩を遂げていますが、いまだに天然歯にかなうものありません。欧米では予防中心の歯科医療が当たり前になっており、むし歯や歯周病の患者数も日本と比べ少ないというデータがあります。ただし、日本ではまだ歯科における予防の重要性が十分に理解されておらず、歯科医院は歯が痛くなってから行くところと考えている方が多いのが現状です。当院では治療を終えた患者様に定期検診をはじめとした予防の受診をおすすめし、口腔内の健康をできるだけ長く保つため、歯を少しでも長持ちさせるためのお手伝いをしています。 

歯のメインテナンス時に意識されていることなどはありますでしょうか？

当院では、的確なメンテナンスを行うため、生活習慣やライフスタイルの変化などをうかがってカルテを作成し、患者様お一人お一人に対して適切なメニューを組んでご提案しています。口内の状態により変わりますが、定期検診と歯の表面に付着して汚れを吸着するバイオフィルムの破壊を行うことを基本に、汚れの状態や将来のリスクによって必要なクリーニングなどのメニューを加えて行います。定期検診の頻度としては、平均して3ヶ月に1度30分程度です。その後も、ホームケアをしっかり行えるようになれば、年に3回、2回程度でも良好な状態を保てるようになります。 

その他の特徴はありますか？

当院では、原因を見極めることをしっかり行っています。むし歯や歯周病は原因があって発症します。根本の原因を解消することなく治療やクリーニングを行っても十分な予防効果を得ることはできません。しっかり原因を見極め、その原因を解消することで口内環境を整えれば、治療と予防の効果を最大限に得ることができます。そのために当院では治療・予防にかかわらず、初診の方に対して、口腔内検査で患者様の現在の状態と将来のリスクを正確に把握し、さらに生活習慣やライフスタイルなどの因子についてお話をうかがって、リスクや原因をしっかり見極めることから診療をはじめています。 

リスク検査と分析をして科学的な予防を行っているのですね

そうですね。さらに、当院では、治療のための検査だけでなく、定期検診の結果を含めた患者様の資料を全て保管して、口腔内の状態の変化を確認しています。これにより、長期的な健康をサポートし、生活のちょっとした変化などによるリスクにもいち早く対応できるようにしています。また、正しいホームケアや定期的な検診、クリーニングによる改善の度合いも、患者様がはっきり実感できるようになります。口内環境をいい状態で保っていくためには、目標を持ってケアを行い、その効果を実感することが重要だと当院では考えています。 

最後にメッセージなどをお願い致します

歯や歯ぐきの健康は、口内だけのことだと考えていませんか？　実は、口内の状態が全身の健康や生活の質、そして健康寿命にも大きくかかわっていることがわかってきています。また、歯と脳、歯と老化や認知症リスク、歯周病と糖尿病をはじめとする生活習慣病が深い関係を持っていることも次々に明らかになってきています。歯は、食事や会話という生活の基本を支えるものですし、その方が一番輝く笑顔の時に特に目立つ部分です。失ってからその重要性に気付くことがとても多いのですが、かけがえのない歯を失わないために、そしてできるだけ良い状態で残していくためには、できるだけ早い時期に適切な予防をはじめることが大切です。当院では、むし歯や歯周病の予防に加えて、全身の健康に役立つ予防を行っています。特にトラブルや症状はないけれど、歯磨きや歯肉ケアにご不安がある方、大事な時に歯の痛みなどの症状が出ることを防ぎたい方、将来の歯科治療費や治療期間をできるだけ抑えたいとお考えの方など、お気軽にご相談ください。 

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